大阪骨粗鬆症検診を考える会

ご挨拶

大阪骨粗鬆症検診を考える会について

 骨粗鬆症は日本国民の高齢化の進展とともに、健康保持にとって益々重大な脅威となっております。しかし社会的な認知度は未だ低く、医療者の中でもその対策の重要性が十分に認識されていないのが現状です。大阪市をはじめとして大阪府内各自治体においても骨粗鬆症検診が実施されているものの、その検診率は全国水準を下回るものであり、さらに要注意者・要精検者についての精密検査から治療に至る率も低い状況が続いており、骨折発生率も未だ高い水準にあります。
 そこでこの度、大阪府下で骨粗鬆症を社会に広く啓発し、その対策が市民的な規模で推進されるよう働きかけるため、『大阪臨床整形外科医会』、『大阪府医師会』のご参画を頂き、「大阪骨粗鬆症検診を考える会」が設立されました。
 最初の目標として、大阪市の骨粗鬆症検診での要精検対象者について、受診されたクリニックと腰椎および大腿骨近位部での骨塩定量(DXA)検査可能な検査拠点病院との検診ネットワークを構築し、クリニックレベルでの骨粗鬆症治療継続率の向上を目指したいと考えています。
ネットワークの具体的な形としましてはクリニックでの薬物療法施行とSXAやMD法での骨量評価に加えて、年1回の検査拠点病院でのDXA検査を組み合わせ、効率的でかつ継続性の高い骨粗鬆症診療連携モデルを目指しております。 先生方におかれましては、大変ご多忙のこととは存じますが、ご賢察のうえで是非ご参加いただけますよう、お願い申し上げます。

大阪骨粗鬆症検診を考える会 代表世話人
大阪市立大学 名誉教授 稲葉 雅章